fc2ブログ
2014 02123456789101112131415161718192021222324252627282930312014 04

フィリピンで射撃 基礎最終編

さて、私が独断と偏見と経験で初心者の方を対象とした、シューティングの基本みたいな話しも最後になりました。(笑)
射撃姿勢・グリップと書いてきましたが、最後はトリガーの引き方とサイティング(サイトピクチャー)です。

わざわざ書く程の難しい事でも有りませが、ポイントだけちょっと説明しますと...
オートピストルでも大きく分けて、シングルアクションとダブルアクションのピストルが有ります。
難しいのはダブルアクションのGUNで、チャンバーに弾が入って居る状態でハンマーが起きてない状態から、初弾を撃つとなりますと、トリガーを引きながらハンマーも起きてくるので、その分引くのに力が要ります。
結果、重いトリガーを引けばその分GUNもブレやすいので、精度にも大きく影響してきます。
2発目からはシングルアクションになり、初弾より撃ちやすくなります。

その点、1911系のピストルはシングルアクションですので、初弾からハンマーが起きている状態で撃ちますので、トリガーはダブルアクションのGUNに比べ、非常にトリガーリーチも短く軽く撃ちやすいです。
ちょっと余談になりますが、フィリピンの警察官に会うと自然と目が腰に吊している物を見る癖が出来てしまいました。(笑)
何故かと言うと多くの制服警官が身に付けているGUNは私物が多く、統一性が無いからです。
一番多く感じるのは、やはり1911系で次ぎにグロックで、3番目に多く目にするのはベレッタ92FSかな。
どの様なGUNコンデションでホルスターに収まって居るのか見ますと、ハンマーをコックしてセフティーをロックしている状態が意外と多いです。
ダブルアクションのベレッタも、コック&ロックの状態でホルスターに入って居るのも良く目にします。
アメリカでは当たり前の事ですが、ろくに訓練も受けていないフィリピンの警察官の事情を知るだけに、何時も大丈夫かな?などと思いながら見ています。(笑)


さて話しを戻しトリガーの引き方ですが、ダブルでもシングルでも第1ステージと言って引きしろの遊びがあり、遊びとハンマーが落ちる感覚を身体で体得する事が大事です。
ピストルの種類によっても個体差や癖が有りますので、空撃ちを繰り返しハンマーが落ちる感覚を充分指や身体に憶え込ませて下さい。

私は人にトリガーの話しをする時、何時もカメラのシャッターに例えて話しをします。
カメラも一気に力を入れてシャッターを押せば、ブレて被写体もピンボケになる事は皆さん経験していると思います。
トリガーも力を入れて一気に引くという感覚ではなく、徐々にゆっくり絞ると言う様な説明をします。
何と言ってもトリガーの引き方が精度に一番影響してきますので、撃っていると自分の癖が解ってきますので、良く練習してみて下さい。
数撃っていると、少しGUNがブレた時にハンマーが落ちたな?とか段々と気が付いて来ると思います。
人によってはトリガーの引き方で、上方に当たりやすいとか、下方当たりやすいとか、左に当たる傾向とか右とか色々です。
大概の原因はトリガーの引き方に起因してきますので、ジックリ絞るトリガーの引き方を是非体得して下さい。

トリガーの特性は競技射撃者にとっては、もっとも気を使うとこで有りまして好みは分かれますが、トリガーがスムーズかつ切れるタイミングが解りやすいものが好まれる傾向に有ります。
私はあまり気になりませんが、ギュギユギュ...ストーン!あれ?と、トリガーが切れるタイミングが掴みずらい感じのする特徴のあるグロックなどは賛否が分かれる所です。
一番困るのは、自分が意図しない時にハンマーが落ちる事ですが、もちろん精度は求められませんね。

余談ですが、初心者の人は基本を理解して居れば、最初は誰でも良く当たります。
しかし、段々射撃に慣れて来ると当たらなくなってくる人も居ます。
何故かと言いますと、フリンチと言いますがトリガーを引き終わった時に、無意識に銃口が下に向かう動作が自然に身に付いてしまうからです。
私の知り合いで精度に問題有る人が居ましたが、一緒に練習していた時、彼のGUNがミスファイヤーした時、マズル(銃口)が大きく6cmほど下を向きました。
私にも若干有りますが、動いても1cmくらいですので、極端なフリンチという事が解りました。
本当の空撃ちではそんな事は全く無い人ですが、ミスファイアーだとどうして?とお思いでしょうが、実は属に言うマッスルメモリーで、身体(筋肉)が無意識に反応しているのです。
射撃は反動でマズルは上に向きますが、それを無意識で押さえようとして身体が構えてしまい、銃口を下方向に向ける動作が入って居るのですね。
当然、不発の時は野球の空振りと同じで、大振りして空振りするとバッターボックスで体勢が大きく崩れるのと同じ様な事だと思います。
こればかりは身体が自然に覚えた事ですので、練習の時にマガジンの中に実弾を込める際、ダミーの弾を1発か2発ランダムに入れて、練習してフリンチが起きているか、時々私はチェックしてます。


最後にサイティングですが...
キャプチャ-1


過去に射撃教本など見ると、色々な狙い方(合わせ方)が有るみたいで、正直どれが正しいのが私も良く解りません。(笑)
フィリピンで実弾射撃をされる方は、殆どの方がレンジのハウスガン(レンタルGUN)だと思いますので、撃っているGUNのサイトがどの狙い目に合っているか、最初の数発で気を付け確認してみて下さい。
私の場合は日本ではよく言われる、集光アクリルサイト(Fiber Optic)と言う物をフロントサイトに付けて居ますので、3の狙い方をしてサイト調整していますが、通常では1とか2で教えて居る様な気も致します...???

リアーサイトも種類が色々有りまして、上下左右調整出来る物も有れば、固定式で調整出来ないサイトも有ります。
高品質・高価格で有名なSIG SAUERは、3でサイト調整して出荷しているとかの話しも聞きましたが、私はSIGは持って無いので、自分で体験したり確認して居ない事は書けません。
果たして真相は如何に?(笑)
グロックのリアーサイトもサードパティーの固定式に替えていますが、3で狙いが合っている気がします。
距離で合わせるのも違って来ますが、フィリピンのIPSCシューターは大体20~25ヤードでサイト調整しています。

又々話しが横道にずれましたが’(汗)、大事なのはリラックスして肩や腕に余分な力を入れず、前記で書いた正しい射撃姿勢・グリップの握り方をチェックし、スムーズにトリガーを絞る事だと思います。
初めての人はそんな事言っても、ちょっとビビるのが普通ですが、数発撃っていけば音や反動にも慣れて来ます。
恐怖心を克服してリラックスして撃つ事を心がけて下さい。

呼吸を止めて撃つと教える人も居ますが、私はあえて呼吸方法には触れません。
オリンピック競技の25mラピッドファイアーピストル等の精密射撃競技では、呼吸法にも触れていますが、私自身色んな人に教わりましたが、少なくても私のやっている射撃では、あえて呼吸の事に触れ教えられた事は無いです。
と言いますのも...色んな初心者の方を見て来ましたが、皆さん撃つ時は殆どの方が誰にも教えられる事無く意識しないで呼吸を止めて撃っている様に感じます。
あまりあれこれ色んな事を言いすぎますと、まして実銃ですし初めての方は緊張しますので、なにしろリラックスして撃つ事を重点にアドバイスしています。

そう言えば、ラピッドファイアーピストルで思い出しましたが、オリンピックのメダリストであり伝説のシューターで有名なガンスミスのボブ・チャウ氏が、ある人に言った言葉を思い出しました。
タバコとコーヒーを止めなさいと...(汗)
最後は自分に言い聞かせる言葉で、終わりにします。(笑)

興味が有る方は、フィリピンで気軽に出来る実弾射撃を安全第一に楽しんでみて下さい。




 




スポンサーサイト



2014..04 シューティング事情 comment2 trackback0

プロフィール

きら

Author:きら
.
フィリピン共和国マカティ市在住です。
フィリピン国の射撃事情や、個人の射撃日記的にブログを書いています。

ネット上でお客さんを勧誘し案内して、フィリピン価格に上乗せして商売にして居る人も居る為、私も商売目的と誤解され、困惑しています。

日本で出来ない射撃を、あくまでも個人の趣味で海外で楽しんで居ます。
ご質問には丁重にお答えする様に努めていますが、案内や同行依頼は一切お断りしていますのでご理解下さい。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: