4月25日(金)から5月20日(火)までの間「平成26年度豪州射撃競技会」が開催されました。
競技会において「小銃」「機関銃」「拳銃」及び「狙撃銃」の得点を競って、陸上自衛隊の総合成績は「参加15ヶ国16コチーム中6位」でした。
大変お疲れ様でした。
日本でもフィリピンでも、自衛隊や(フィリピンでは軍)又は警察官は射撃が上手いと思って居る方も多いと思いますが、日本でもフィリピンでも実弾訓練は年間でも余りしませんので、普通の人は余り上手くないのが実情です。
それは何故か?練習量が少ないからです。この大会に出る様な隊員は別格ですが。
日本の自衛隊員も練習が好きな人は、プライベートで実費でフィリピンに射撃練習に来て居る人とも大勢会いました。
知り合いのフィリピン警察の人も、世界大会に選ばれた人も数名居ますが、この様な方も射撃が好きでプライベートで練習を重ねた結果です。
『好きこそ物の上手なれ』...ですね。
と言う事で、普段余り練習をしない自分に対し自戒の念を込めて、今回は練習の事にふれてみます(笑)
フィリピンに観光で遊びに来て、実弾射撃を楽しんでいく方は実に多い様に感じます。
私がホームグランドにして居るマリキナ市のARMSCORでも、行けば必ずという程日本人の方がフィリピン人の方と一緒に来て楽しんで居る光景を良く拝見します。
大概は外国人料金の、全て込み込みの50発パッケージで、P1,500で撃って居る方が殆どです。
あくまでも外国人料金なので、実際にはフィリピン人と同じこの半額位で外国人でも撃つ方法も有ります。
と言いますか、私の知り合いの日本人達はフィリピン人と同じ料金で、2日間で1,000発撃って18,000円ほどは撃っていきます。
フィリピンで実弾射撃する方は、大半が実弾射撃体験で終わる方々ですが、それはそれで楽しいし良い事だと思います。
中には少し上手くなりたいと思う方も居り、弾数も多く撃つ方も居られます。
そんな方には、今回は自分の実体験を踏まえた練習方法や、射撃を楽しむヒントになればと思いチョコっと書きます。
ピストルやライフルでは、実戦でも競技でもスピードと精度が求められ、それが結果として表れます。
シューティングの基本を守り、時間も気にせずジックリ狙えば、大概の方は当たる様になります。
これも射撃ですが、どちらかと言うとただ撃っているだけで、ゲーム性も無く単純で100発も撃って居れば飽きてくる人も出て来ます。
そこで練習方法にスピードと精度を加えると、射撃も一段と面白い物になり、練習にも熱が入ってきます。
私の経験談ですが、以前フィリピンに日本人の方々が練習に来ると言う事で、練習に入れさせて頂きました。
インストラクターの日本人の方は、毎年アメリカで開催されるスチールチャレンジ・ワールドシュートという世界大会の試合で、毎回ベスト10に入る程の腕前の方です。
では、この方の教える練習がどんな練習方法だったか簡単に説明しますと、横一列に生徒が並びます。(当時は5人でした。)
7ヤードから下記のターゲット中心の-0(ダウンゼロ)ゾーンを狙い5発撃ちます。
ちなみにこのターゲットはIDPA用のターゲットです。

最初は時間制限も何も有りません。
ブザーが鳴ったらホルスターからゆっくりGUNを抜き、自分のタイミングでゆっくりトリガーを引きます。
でも、5発の内1発でも外してはいけません。5発全弾中心の-0範囲に命中させて初めてこのステージがクリアーとなります。
絶対には外してはいけないという事で、自然と心地よい緊張感も走ります。
この時点では私も含め、5人全員が難なく1ストリング(1回)でクリアーしました。
さて次は、距離は10ヤードです。同じく時間制限は有りません。クリアーした人から休憩になります。
1発でも外した人はまた初めからのスタートになり、5発連続で当たらないと終了にはなりません。
クリアーして待たせている人も居るので、次第に焦りも出て来ます。(笑)
この頃から他の方との競争心も自然と出て、プレッシャーも掛かり射撃に対する集中力はMAXです。(笑)
最終的に7ヤードから始まり、10ヤード・15ヤード・20ヤードと続きました。
この頃には、私の今までの練習はただ撃つだけの射撃だった事に気づかされ、自分の力量を痛感し思い知った次第です。(涙)
さて、これで終わりでは有りません。
全員が精度をクリアーした所で、次の段階はこれに制限時間が加わります。
7ヤード5秒以内・10ヤード8秒以内・15ヤード10秒・20ヤード12秒以内に、精度練習に時間制限を設け連続5発当てなければいけません。
短い距離ではストロングハンド(利き腕片手撃ち)や、ウィークハンド(利き腕で無い方で片手撃ち)もやります。
まだまだ続きます。
次の段階は動きながらの射撃です。
最初は7ヤ-ドほどの短い距離で前進しながら、次ぎに後退しながら撃ち、次ぎに右移動や左移動しながら撃ちます。
更には移動中でマガジンチェンジを入れたり、練習は技術高度が徐々に増していき、練習の中で自然とGUNハンドリング(マズル向き・トリガー)が身に付いていきます。
GUNの安全性は頭で理解する事も大事ですが、頭では解って居ても動いたりスピードを求められると乱れる人も多く居ます。
この様な練習をする時必要になるのがシューティング・タイマーと呼ばれる物で、私のご紹介して居るレンジでは無料で貸してくれます。
又は、スマホを持って居る方は簡易版ですが、無料でアプリもゲット出来ます。

この練習方法に似た競技が、下記にて定期的に日本で開催されています。思って居るより凄く難しいですよ。
私も一度参加した事有りますが、自分の未熟さを思い知った競技でも有りました。(笑)
ちなみに此処のレンジのオーナーは、フィリピンで練習した時の一人の生徒さんで、フィリピンで初めて知り合い友達になりました。
PMCHPは此処
ちょっと時間を意識したり、距離や精度を追求しゲーム性を取り入れると、シューティングも一段と難しくなりますが、反面凄く楽しくもなります。
また、日本ではこの様にシューティングゲームが盛んで、色んな形態の競技が開催されています。
日本で練習したり競技に出場しますと、おのずと技術も向上していき、フィリピンに射撃に来た時は抵抗感無く射撃が楽しめると思います。
ただ撃つだけに飽きた時や、上手くなりたいと思った時は、ご自分一人でもお仲間達とも出来ますので、日本での練習や練習方法を見直し、是非お試し下さい。
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