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Disqualified Shooters

聞き慣れないタイトルだと思いますが、通称DQとか言いまして、危険行為で失格になる事です。

フィリピンIPSCの試合では、試合レベルで開催日程が変わってきます。希に例外もありますが...
レベルⅠ 土曜日~日曜日の2日間
レベルⅡ 金曜日~日曜日の3日間
レベルⅢ 木曜日~日曜日の4日間
マニラ首都圏では毎週何処かで必ず試合が開催されて居ます。

先週は土曜日にレベルⅠの開催会場を午前・午後と分け、2つの試合に参加しましたが、最近あちら此方で道路工事や土曜帰省渋滞で、日頃10分程で移動出来る試合会場で1時間近く移動を要したので、土曜は当面避けて昨日は渋滞の少ない日曜日に試合参加してきました。

DSC04612-1.jpg
IPSCレベルⅡの試合で、ステージ数は合計9ステージです。

昨日は色々と経験したステージの動画ですが、日頃IPSCのルールブックでルールを勉強する事もなく、自分で経験した事や試合で体験した事でルールを勉強してますが、もう少しルールを勉強しシューティングに関しても気を付け無ければいけないと再認識したステージでした。



実はこのステージはリシュートで、リシュートとはコースの不備などによる撃ち直しです。
最初撃った時は、右後方に有る直径20cmのメタルターゲットが当たり所が悪く、倒れないでクルリと回転して射手から正対して居る状態から厚み分の僅か1cm位しか狙える所が無い状態に陥り、2発程試みて当たらないので諦め次ぎに進みました。

plate.jpg

全て撃ち終わった時にROが、メタルの状態が変わった時にストップを掛けたのですが聞こえなかった様なので、リシュートしますか?と聞いて来ました。
一瞬...エッ!と思いましたが、すかさず私は、リシュートします!と答えました。(笑)
昔雑誌か何かで見たテーブル等にボーリングピンを並べ撃つゲームが有りますが、当たっても倒れて落下しないと狙う面積が小さくなるので大変だ、...みたいな記事を読んだ記憶が有り、てっきり射手のミスと思っていましたので、リシュートが認められるとは知りませんでした。
またリシュートの時も撃ち終わった時、左のポッパーペッパーが立ったままになって居ます。
ポッパーは倒れるまでが原則ですが、この時のポッパーは調子が悪く、何度撃っても倒れない場面が続出で、此処では特例でROがOKを出して、OKを貰って居ます。
大きな試合等では審議したりするのが決まりですが、何度も審議したりリシュートしていたら時間も大幅に掛かってしまい、試合進行も大事ですからね。

更には動画にはROの『マズル!マズル!!』と言う声が入って居ます。
この意味はマズル(銃口)の向きに注意しなさいと言う意味ですが、どうやらマグチェンの時にマズルがおろそかになって居たようです。
IPSCのルールでは、180°ルールと言う物が有りまして、マズルの方向がダウンレンジ(標的方向)に向かって上下左右180°を超えるとDisqualified(失格)になります。
失格になるとその時点で競技は終了してしまいます。
大きな試合等で、飛行機で国内移動しホテルも予約して、試合初日でDQ(失格)になったら、全てが無駄になります。

私は自分の欠点をチェックする為、家に帰って早速動画を何度もチェックしました。
最大限マズルの向きが変わってるのを何度もチェックしましたが、一番のマズルの向きの角度が変わっているのはこの時のようです。

20140518120904(3)-1.jpg
180°ルールの範囲以内で注意だけですが、誰が見ても安心して撃てるシューターになりたいものです。

自分の経験ではDisqualified Shootersは何人も見ていますが、一番多いのはホルスタードロー直後の誤発ですね。
他にDQになる要素では、マズルの向きや移動時にトリガーに指が掛かって居る時などのDQが有りますが、実際にDQになるのは希です。
時にはROによって凄く厳しく取る人も居ますが、レベルⅠの試合等では撃ち終わった時に、そっと射手にマズルの向きが危なかったよ!とか、トリガーに指が少し掛かって居たよとか、優しく促すROも多く居ます。
IPSC入門的要素のレベルⅠですが、厳しいのが良いのか悪いのか私には解りませんが、RO同士でも意見が分かれる所ですね。

実は今回この話題に触れたのは、私自身も改めて感じましたし、昨日親しい友人がDQになってしまいました。
プロダクションの何時も上位に居る方ですが、陽気に振る舞っていましたが寂しさは隠せません。
声を掛けるのも躊躇して、DQの原因は聞いて無いですが、私も彼を見ていて寂しさを感じました。

私も技術向上や練習課題を見つける為に競技参加は勧めますが、あくまでもそれなりの練習や土台が有っての話です。
競技経験も無い人が商売目的でフィリピンで射撃案内して、2日~3日練習して競技参加のレベルまで...などと簡単に言う方も居ますが、そんなに気軽に簡単にIPSC等の激しい移動の伴うコンバットシューティングは、一長一短に出来る物では有りません。
運転免許を持って無い人が運転技術を語る様なもので、余り簡単に試合参加を日本人シューター全体のイメージも考えて、簡単には競技参加を語って欲しくは無いものです。
今はフィリピンで日本人でも競技参加出来る様になりましたが、レベルⅠの試合でさえ競技参加出来ない時代や事情を知る者だけに、この様に簡単に考えられるとちょっと心が痛いです。
純粋にシューティングを好きなら良いですが、まして商売目的では....

でも、日頃日本でエアソフト競技等で競技参加し、GUNコントロールを身に付けている方々は別の話です。
実銃は重さ・音・反動くらいで、これに慣れれば全く同じですし、実銃に慣れるのもとても早いですね。
フィリピンで初めての実銃を撃つ方で、上手な方々は今までに驚く程沢山の方々を見て来ました。
私など、日本でエアソフトの競技参加しても、成績表は下位の方から探した方が早いのは間違い無いですから....(涙)



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プロフィール

きら

Author:きら
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フィリピン共和国マカティ市在住です。
フィリピン国の射撃事情や、個人の射撃日記的にブログを書いています。

ネット上でお客さんを勧誘し案内して、フィリピン価格に上乗せして商売にして居る人も居る為、私も商売目的と誤解され、困惑しています。

日本で出来ない射撃を、あくまでも個人の趣味で海外で楽しんで居ます。
ご質問には丁重にお答えする様に努めていますが、案内や同行依頼は一切お断りしていますのでご理解下さい。

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